抗がん作用のある生薬を配合

天仙液には、抗がん作用のある生薬を中心に配合されています。“薬草の宝庫”として有名な中国の東北部にある大自然が残る秘境・長白山で採取された薬草、生薬で、冬虫夏草、人参、霊芝、百花蛇舌草、半枝蓮、莪朮など、抗がん作用が報告されている生薬です。ここでは、天仙液に含まれている主な生薬の薬理作用、抗がん作用について報告します。

天仙液の主な生薬成分の薬理・抗がん作用

白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)

白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)

白花蛇舌草は、アカネ科の白花蛇舌草の根を含む全草を乾燥した生薬です。 有効成分はアルカロイド、強心配糖体、フラボン類、クマリン類、アントラキノン類、それに蛇舌草素などです。肝臓の解毒作用を高めて、血液循環を促進し、白血球、マクロファージなどの機能を高めて、リンパ球の数や働きを増して免疫力を高める作用があるとされています。また、白花蛇舌草からの抽出エキスは、動物(マウス)の子宮頸がん、肉腫、肝臓がんなどへの抑制効果が報告されました。 清熱解毒、利尿消腫、活血止痛などの臨床応用にも用いられており、生薬としての明らかな毒性がなく、多くの漢方薬に処方される生薬です。
半枝蓮(はんしれん)

半枝蓮(はんしれん)

半枝蓮は、シソ科の半枝連の全草を乾燥させた生薬です。 有効成分は、フラボン類のスクテラレイン、スクテラリン、カルタミジンをはじめ、ステロール類、タンニン、それに微量のアルカロイドが含まれています。 清熱解毒、化瘀止痛の作用があり、臨床応用として解熱、解毒、鎮痛、止血、抗炎症薬として、また、肝炎、肝硬変などにも用いられています。抗腫瘍作用として肺がん、胃がんなどに有効であると認められ、特に急性顆粒型白血病細胞抑制作用があることが報告されています。 半枝蓮は、がん治療においては白花蛇舌草などと処方されることがあり、胃がん、大腸がん、肝がんなどの消化器系のほか、肺がん、乳がん、子宮がんなどに効果を示し、抗がん剤の補助作用や進行がん治療などにも臨床応用されています。
莪朮(がじゅつ)

莪朮(がじゅつ)

莪朮は、ショウガ科ウコン属の植物で、その根茎からつくられる生薬で、別名「紫ウコン」ともいわれています。 有効成分は精油(クルゼレノン、セデロン、クルジオンなど)、フラボン配糖体、デンプン、多糖類のモノテルペン類、セスキテルペン類などが含まれています。 近年、莪朮はがん治療の補助生薬として注目されています。臨床応用では、がん細胞の増殖を抑制する作用と生体免疫機能を増強する作用のあることが分かりました。特にセスキテルペン類は、がん細胞を抑制する作用、免疫力を増殖する作用が確認されています。
冬虫夏草(とうちゅうかそう)

冬虫夏草(とうちゅうかそう)

冬虫夏草は、コウモリガの幼虫に寄生するバッカク菌科に属する真菌(キノコの一種)です。 有効成分は、各種の多糖類、虫草酸(D-マンニトール)テオキシアデノシン、コルジセピン、セレン、SOD、ビタミンB12などを含み、免疫系や内分泌系、心臓循環器系、腎臓泌尿系などに効能があります。抗がん作用においては、免疫賦活作用としてNK(ナチュラルキラー)細胞の活性化、単球やヘルパーTリンパ球の活性化作用が認められています。 また、動物(マウス)実験では、冬虫夏草の菌糸体熱水抽出物が、総コレステロール値およびLDL(悪玉)コレステロール値を低下(改善)させ、HDL(善玉)コレステロール値を上昇(改善)させました。抗がん作用による基礎研究では、がん細胞を移植した動物実験で、冬夏虫草を投与したところ、延命効果が認められました。
霊芝(レイシ)

霊芝(レイシ)

霊芝は、サルノコシカケ科マンネンタケの子実体(キノコ)からつくられる生薬で、万年茸、門出茸、吉祥茸などとも呼ばれています。 有効成分は、β-D-グルカンなどの多糖類、ガノデリン酸などのトリテルペン類が多く含まれており、免疫活性作用や抗がん作用があります。 多糖類とトリテルペン類は、霊芝の成分に関する基礎研究において、免疫細胞であるマクロファージを刺激して、TNF-α(腫瘍壊死因子α)やIL(インターロイキン)-10といった物質の産生を促進することが報告されています。 また、栽培菌糸体から分離されたテルペン類は、肝臓がんを抑制する作用があり、これはガノデリン酸の働きであるとされています。さらに抗腫瘍作用のほか、血糖値上昇抑制作用、放射線防御作用、抗酸化活性作用などが認められています。
人参(にんじん)

人参(にんじん)

人参は、ウコギ科オタネニンジンの根を乾燥させた生薬です。中国東北部や朝鮮半島に自生している薬用植物で、「朝鮮人参」の名で知られる貴重な生薬です。 有効成分は、ジンセノサイドと呼ばれるサポニン群があり、がん、糖尿病、動脈硬化、滋養強壮に効能があるとして、古くから用いられてきました。また12種類のサポニン、14種類のアミノ酸、ポリペプチド、多糖類、ビタミン、ニコチン酸、それにナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、ゲルマニウムといった微量元素など、実に多くの薬効成分が含まれています。 人参中の多糖類には肝臓の保護作用、免疫機能向上作用、細胞変異抑制作用などがあります。また総体として、がん細胞の成長を抑制することも複数の試験によって確認されました。抗がん剤と併用したときには、副作用を軽減することにも治療効果を高めます。
猪苓(ちょれい)

猪苓(ちょれい)

猪苓は、サルノコシカケ科チョレイマイタケ(キノコの一種)の菌核からつくられる生薬です。 ステロール(エルゴステロール)、多糖類(グルクタル)、有機酸、アミノ酸、ミネラル、ビタミンH(ビオチン)などの有効成分が含まれています。 マクロファージを活性化させて、免疫機能を高める働きがあります。また臨床応用において、抗がん剤との併用により、原発巣胃がんの改善が見られ、食欲が増進して細胞性免疫機能軽減作用、免疫低下による副作用を軽減する作用などが報告されています。ただし、猪苓は臨床応用のがん治療においては単独で使用することは少なく、他の健利湿薬の生薬と配合されるケースが多い生薬です。
黄耆(おうぎ)

黄耆(おうぎ)

黄耆は、マメ科キバナオウギの根から精製される生薬です。 フラボノイド、サポニン、ソーヤサポニン(大豆サポニン)、ɤ-アミノ酪酸(ギャバ)、多糖類、単糖類や微量元素などの有効成分が含まれています。 免疫増強作用、止汗、強壮、利尿、血圧降下作用などがあり、抗腫瘍や肝機能不全、急性・慢性腎炎をはじめ、虚弱体質、栄養不良の改善などに用いられます。免疫増強作用では、生体の病原微生物に対する免疫効果、Tリンパ球の機能強化などが確認されています。 また、黄耆に含まれている糖質は、細胞組織のもつウィルスに対してインターフェロンを誘発して、ウィルスやがん細胞の成長を抑制する作用があります。
白朮(びゃくじゅつ)

白朮(びゃくじゅつ)

白朮には、大きく分けて2種類あり、オオバナオケラの根茎を乾燥させたものを唐白朮、オケラのものを和白朮といいます。 有効成分は、油精分(アトラクチロン、3-β-アセトキシアトラクチロンなど)、クマリン、糖質などで、消化管および皮下組織中に起こる水分代謝の不全に対して、利尿、発汗を促して、漢方でいう「水毒」を除く妙薬として、腎臓機能の減退に利尿の減少、胃腸炎などに用いられています。 また、免疫機能を高めることでがん細胞を殺傷する作用、抗がん剤、放射線治療によって減少した免疫細胞を回復、増加させる作用があります。
女貞子(にょていし)

女貞子(にょていし)

女貞子は、モクセイ科トウネズミモチの果実を精製して生薬にしたものです。 女貞子の成分にはオレアノール酸、ペツリン、ルペオール、マニトール、オレイン酸、リノレン酸、パルミチン酸、脂肪酸などが含まれています。薬理作用は、オレアノール酸には強心、利尿作用があります。脂肪酸は血清脂質の低下作用をはじめ、鎮咳作用、免疫増強作用があります。 また内臓の諸器官、特に肝臓、腎臓を強くして、精力を養い、強壮、強精薬として用いられています。臨機応用では眼科にもよく利用されており、視力が減退する、目がかすむなどは肝腎陰虚の症状を改善する生薬です。
天花粉(てんかふん)

天花粉(てんかふん)

天花粉は、ウリ科トウカラスウリ、キカラスウリ。オオカラスウリの根から精製された生薬です。 有効成分には多量のデンプン、アミノ酸、サポニン、タンパク質が含まれており、抗消化性潰瘍作用、インターフェロン誘起作用があります。『神農本草経』では「邪熱を排除し、気を補う」作用があると記されています。清熱解毒、排膿消腫、止渇作用があるとされ、漢方薬の処方として紫胡桂枝乾姜湯、紫胡清肝湯などが知られています。 また最近の基礎研究では、抗腫瘍作用があることが認められています。マウスの実験では、肝臓がん腹水型に一定の治療効果が認められ、腹水量を減少させて生存期間を延長させるとともに、移植した肝臓がんへの抑制効果も示しました。
甘草(かんぞう)

甘草(かんぞう)

甘草は、マメ科甘草の根茎からつくられて生薬です。 甘草は漢方薬に広範囲にわたって用いられる生薬で、各生薬の作用を調和する働きがあるために配合されています。主成分はトリテルペノイド配糖体(サポニン)で、その代表的成分はグリチルリチンです。またフラボノイド化合物、甘草酸のカリウム、カルシウムなどが含まれています。 薬理作用は免疫増強作用、鎮痛作用、鎮咳作用、抗消化性潰瘍作用、抗炎症作用があります。またグリチルリチン酸とその誘導体は、マウスによる移植骨髄がんの実験で抑制作用を示し、抗白血病作用を有することが認められました。