各国で研究・臨床試験を実施
抗がん漢方の天仙液は、各国の大学病院、医療機関で数多くの研究試験、臨床試験で行なわれ、エビデンス(科学的根拠)が立証されています。ここでは、国立台湾大学医学院付属医院で実施された入院中の乳がん患者(末期乳がん)を対象として、抗がん漢方(THLーP=英文表記 以下、THLーPと表記)による臨床試験について報告します。THLーPの臨床試験報告
国立台湾大学医学院付属医院におけるTHLーPのヒト臨床試験

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- 試験課題
- THLーPの転移性乳がんに対する安全性及び有効性に関する研究
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- 試験目的
- 臨床試験による新薬の臨床研究
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- 試験機関
- 国立台湾大学医学院付属病院
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- 研究者
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- 張金堅教授 元中華民国癌症医学会理事長、財団法人乳癌防治基金会取締役
- 郭文宏医師 国立台湾大学医学院付属医院・乳房腫瘍外科主治医師
- 桃建安医師 国立台湾大学医学院付属病院・家庭科主任医師
- 林枝輝薬剤師 漢方薬によるエイズ治療臨床試験に参加
- アメリカFDA・phaseⅢ 心臓薬品開発者
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- 試験特徴
- 国立台湾大学医学院付属病院の設立120年以上の歴史の中で、初めてがん患者を対象とした漢方薬によるがん治療の臨床試験。
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- 試験対象者の基準
- 乳がん及び臨床で症状の悪化が確認され、以下の条件を満たした転移者。
- 化学治療、放射線治療また外科手術を受けたが、効果は見られない
- これ以上標準治療(化学治療、放射線治療また外科手術)を受けたくない
- 余命が最低4週間以上あるとみられる
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- 試験方法
- THLーPを服用するグループとプラシーボ(擬似薬)を服用する2つのグループに分けられた。試験方法はアメリカFDA基準である二重盲検法(実施している薬や治療法などの性質を、医師、観察者からも、患者からも不明にして行う方法)が採用された。なお、グループの分け方は、くじ引きによるランダム方式で行なわれた。
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- 試験参加者の内訳
- 合計44名の内(治療組:30人 対象組:14人)、39名が骨に転移、19名が肝臓、18名が肺、4名が脳に転移していた。
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- 有効性の評価基準
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- 主要基準:QOL「生活の質」(身体機能・症状・シングルスケール)
- 次の基準:血液生化学検査(免疫機能変化)
- 腫瘍変化(大きさなど)
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- 臨床試験の結果
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[ QOL(生活の質)]
身体機能、感情のコントロール、認知性などがTHLーP服用グループはプラスの数値になっており、生活の質(QOL)が改善されていますが、プラシーボのグループは0で改善されていないことがわかります。(A参照) また、疲労が軽減されることから生活の質(QOL)の改善に関して、信頼性があるということを示しています。(B参照)
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[ 血液生化学検査 ]
免疫に関して、THLーP服用グループのキラー細胞の数値が6.0とプラスであるのに対して、プラシーボは-2.5となっています。(A参照) またB細胞とナチュラルキラー細胞もTHLーP服用グループではプラスになっており、つまり、THLーPは免疫機能を向上させる効果があるということが言えます。(B参照) また、THLは化学治療の副作用を軽減させる効果も確認されました。(C参照)